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2017/09/25

No.1 【東京学芸大学附属高校 国語 金指 紀彦先生】

Tweet ThisSend to Facebook | by EDL平塚ま

取 材 日 時 :2017年7月3日

文責:EDL_Educationチーム 平塚 円

教育の情報化最先端を現場をレポートします!東京学芸大学附属高校へ行ってきました。


学年:高校1年教科:国語・現代文


現代の生徒に合わせた授業を。

学校名:東京学芸大学付属高校  教員名:国語教諭 金指紀彦先生


【単元】ことばとはなにかimage3.JPG

【つけたい力】発言力・論理的思考力・理解力

【使用した物】教科書・配布物・筆記用具(蛍光ペン等)・Chromebook・G Suites for Education(Google クラスルーム・Google ドキュメント・Google スプレッドシート・Googleフォーム)


【授業概要】image1.JPG

 高校1年生 現代文のクラスは、先生がチョークを使って黒板にテーマ「構造主義」を書き、生徒たちは机上に教科書、ノート、筆記用具、クロームブックを準備して始まった。


 授業開始から20分間は教科書をメインにアナログな授業が進んだ。その間はノートにペンで書き込んでいる生徒もいれば、クロームブックで自分のドキュメントを開いて、前授業からの続きとして記録を書き込んでいる生徒、先生の話を聞きながら検索している生徒などさまざま。途中、プリントが配布され、重要な部分に蛍光ペンで線を引かせた。


 その後、プリントと授業内容をもとに、金指先生の「現代文1F」Google クラスルームにGoogleフォームを使用した課題が提出された。各生徒は学校より配布されたGoogle ユーザーアカウントでGoogleクラスルームにログインし、次々と課題のGoogleフォームに解答を提出する。

 生徒が質問を提出している間にプロジェクタの設置をし、映像が前に映し出される頃には、たくさんの回答が集まっていた。Googleフォームの解答はGoogleスプレッドシートに自動作成される。資料作成の際、図形を作成できるため便利である。そして、解答が提出されると同時にGoogleスプレッドシートに結果も更新される。

 先生はGoogleフォームを通して回収した意見をスプレッドシートのフォントを拡大し、その一つ一つの答えに丁寧にコメントし、気になる回答に関してはクラス全体にどう思うか問い掛けた。このフォームは何度も回答ができる設定にされていたため、生徒たちは自分の回答を考え直し、より自分の考えを巡らせた回答を返す数人いた。40人余りの生徒に対し、10分間で177の意見が集まった。

 こうしたセッションが2回繰り返された。特に2回目は難しい問題でなかなか回答が集まらない。それを見て取った金指先生は、「わからない問題をまずは近くのクラスメイトと相談するように」という指示を出した。生徒たちは各自周りのクラスメイトと意見を交換し、続々と生徒から回答が提出された。すでにフローがスムーズ確立されている。


【レポーター感想】

 「匿名」のため、恥ずかしがらずに意見を共有し合える、そして偏見なくクラスメイトのリアルタイムな意見を知ることができる。さらに、自分の意見に対するクラスメイトからの平等な意見も知ることが可能だ。一連の授業の流れはとても自然であるのに、集中力を途切らせることもなく、ICTとアナログのコラボレーションの上にあった学びだと感じられ、とても新鮮だった。人は、自分が苦手意識を持つ人の意見に対し、ネガティブな感情を抱きやすく、思考が邪魔されるため、壁ができてその情報が入ってこない傾向にある。したがって、匿名だとその懸念は軽減されるのではないか、と思った。フォームを利用して意見を収集する方法は、スピーディーで情報交換のしやすい授業だったと思う。生徒たちがICTを通して静かに、かつ活発に意見交換を教室で行っている光景はとても新しかった。


【本授業でのICTの活用利点】

  • 匿名での意見交換

  • 時間の有効化

  • 1人1台パソコン

    • 生徒の意見が平均化されない

(グループに1台で発表になるとどうしても平均化されてしまう為)

    • 生徒1人ひとりの発言促進

    • 生徒各自の個性尊重(強制をしない)

      • 検索したいときに検索する

      • ドキュメントでノート作成

        • 1つのツール・文房具として使用できる

  • クロームブックの活用

    • 更新の手続きがない為早い

    • 起動時間が早い

    • 操作や設定が他のPCに比べシンプルである


【授業の特徴】

  • 全てがペーパーレスではない

  • アナログの大切な要素も含む(例:配布物・蛍光ペン・黒板・チョーク)

  • 各生徒の意見・選択価値を認めていた

    • 自分のノートノート又はドキュメントに授業を残す

    • 授業中にクラスメイトと相談又はGoogle検索

  • 思考の見える化

    • フォームにて複数の解答提出可能


【参考文献】

東京学芸大学附属高等学校 公式ホームページ, Retrieved July 14, 2017, from  www.gakugei-hs.setagaya.tokyo.jp/.

Chromebookの導入で待望の1人1台体制での授業を実現学びや意見の共有がクリティカル・シンキングを育む. . Retrieved July 14, 2017, from https://static.googleusercontent.com/media/edu.google.com/ja//pdfs/case-studies/gakugei-university-case-study.pdf

電算システム. クロームブック導入事例 東京学芸大学附属高等学校 Chromebook & Google Appsで実現!活発な意見が飛び交う飛躍感ある授業が可能に.  Retrieved July 14, 2017, from https://www.dsk-cloud.com/casestudy/google-apps-chromebook-gakugei-hs

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